人を支配することとは

人を支配するとはどういうことなのでしょうか。私は心を独占し支配することは基本的には出来ないものだと思っています。それは人格が備わっており考え方や価値観はそれぞれ違うものだからです。年を重ねれば重ねるほど経験値は増すためそれぞれの性格は画一されてゆきます。このように個性や独創性は多種多様だからこそ社会は円滑に回ってうるのだと思います。
昨晩完読した小説はまさに支配する側、される側の心理描写が巧みに描かれた作品でした。この人は危険だと悟りながらも離れることが出来ず深みに嵌ってゆく登場人物達の行く末を思うと本当に恐ろしくなります。どこか目が離せないカリスマ性を持ち、相手の心を巧みに操るだけではなく、困難にぶつかった人々の心の隙に入り洗脳してゆく姿は読んでいて圧巻でした。また支配したい者の回りを固めることでその人を誘導してゆく術は天才的としか言えない威力を持っていました。それを一言で言い表すのであればマインドコントロールという言葉がぴったりだと感じました。この小説を読んでマインドコントロールを予防する方法を私なりに考えてみました。何でも鵜呑みにしないこと、自分の価値観をしっかり持つことが大切だと思います。しかしながらあまり意固地になってしまうのも考え物なので充分注意が必要です。

思い出深いジャズ喫茶のはなし

今から5年位前になります。古着屋やレコードショップが並ぶ下町のような佇まいが残る町にあるジャズ喫茶を訪れたことがあります。友人に連れて行ってもらった時に、とても雰囲気があるお店だと感じました。その後お気に入りのお店となり一人でもしばしば訪れることがありました。その喫茶店のある界隈にはライブハウスや小劇場もあるので客層はとても個性的でした。ギターを抱えたバンドマンやサラリーマン、古着を上手に着こなしている可愛らしい女性など訪れる人を見ているだけでも楽しめたものです。私はこの町にある劇場にお芝居を見に来た帰りなどに立ち寄り、劇場でもらった芝居告知のパンフレットを見ながらコーヒーを飲み音楽を聴きながら1時間から2時間位のんびりとした時間を過ごしたものです。またお店にはジャズの雑誌や本なども置いてあるので書籍を読みながら音楽を聴くことも多々ありました。壁には既に引退されたジャズ喫茶のマスターのような存在でもあった女性がミュージシャンと撮った写真も貼ってあり、とても感慨深いものがありました。その後、閉店になり私もこの界隈を訪れることが少なくなりました。しかしながら時々ジャズ喫茶で聴いた音楽や読んだ雑誌を無償に欲することがあります。古きよき思い出を胸にまたこんなジャズ喫茶を見つけたいと願いつつ、街歩きに興じてみようと思います。

ナイトミュージアムから感じたこと

先日ある美術館でおこなわれたナイトミュージアムというイベントに行ってきました。この美術館で開かれている企画展を楽しむ催しです。閉館後の美術館をおよそ30名の観客だけで時間を過ごすことが出来るイベントで、貸し切り状態で学芸員の説明を元にのんびりと観ることができてとても充実した時間となりました。
この企画展は一人の現代アートを手掛ける芸術家の個展で、映像、絵画、オブジェとおよそ30点余りのアート達はどれも内容が濃くて見応えも充分でした。特に映像を音楽と供に見せるインスタレーションは見ている者の心を深く捉える内容となっていて私はずっとこの映像を観ていたいと心から思ってしまうほどに記憶に深く刻まれる傑作だったと思います。学芸員の説明からはアーティストと展示物への愛情が伝わってきます。アーティストが作り続ける苦労や苦悩も垣間見ることができるので、普段の美術鑑賞とは一味も二味も違う印象を受けることができてとても新鮮な時間を過ごせたこともよかったです。
美術を手掛ける人、音楽を手掛ける人、本を作る人と物は違えど何かを創造することはパワーと根気と情熱が必要なのだということをとても感じることができました。作り続けること、作品を生み出すことはとても大変なことなのだと思います。しかし才能持って生まれた人間にとって、苦労をしながらも世に自分の作品を送り出すことは宿命のようなものなのかもしれません。観終わった後に読んだこの展示のアートブックでそれを心から感じました。

シンプルで簡単な朝食

雑誌やエッセイなどで朝食について書かれているものを最近よく読みます。私も美味しくて体に優しい朝食にトライしてみようと思い、先日自分なりに工夫したモーニングを作ってみました。近所の美味しいパン屋で購入した4枚切りの食パンを焼いて、ヨーグルトとシリアル、果物をお皿に盛りつけたとてもシンプルなものです。シリアルはイギリスで作られたオーガニックのものでナッツやレーズンも入っています。近所のスーパーで安く売られていたので思わず購入しました。また果物はキウイフルーツとバナナを盛り付けてみました。このフルーツボールはヘルシーで果物とシリアルの甘味とヨーグルトの酸味がマッチしており、お気に入りの一品となりました。久しぶりにシリアルを食べたのですが噛み応えがあるため少ない量で満腹感を得ることができます。一つ心残りなのはパンに塗るものが何もなかったことです。そのまま食べても充分美味しかったのですが、バターやジャムは必要だと悟りました。
朝ご飯が書籍でよく取り上げられる理由が分かる気がします。朝ご飯をしっかり摂ると心も体も元気になるし、お昼までの時間にお腹が減ることもありません。少し早く起きて食事を楽しむことって大切なのだと心から感じました。

心のよりどころとなりつつあるブックカフェ

先日とあるブックカフェを訪れました。雑居ビルの一室にあるユニークでまったりとできるお店です。女性が一人で切り盛りしておりこぢんまりとした雰囲気がよいカフェです。食事や飲み物は全て手作りでどれもとても美味しいのも特徴です。置かれている本はサブカルチャー色が強い作品や写真集、マンガ、小説、エッセイなど多岐に渡るラインナップの書籍達が狭い空間にきれいに並べられています。まるで友人の部屋でくつろいでいるような暖かい気分にさせてくれるため気付くとうたた寝していることもあるほどです。このカフェの近隣には大きな商店街があり古くからある喫茶店や古本屋、本屋、映画館なども存在しています。文化色が強い町のためお店同士が協力して商店街を盛り上げています。このカフェの女性オーナーは文章を書くことも好きなようで近所の映画館には彼女が書くイラスト入りの映画コラムがおかれています。モノクロ印刷されたコラムは、とても濃厚な内容で読み応えも充分です。またブックカフェにも手作り感満載のフリーペーパーがおいてあり、ここを訪れた時には持ち帰って読むことにしています。書籍の情報や日々を綴った日記、最近注目のアートなどがくまなく独自の視点で網羅されていて毎回ワクワクさせてくれます。身近にアートや本の発信源があると毎日の生活も充実するものになります。どうかこれからも末長く私の心のよりどころとして存在していてもらいたいものです。

詩とジャズと焼肉の香り

久しぶりにジャズの演奏を聴きにライブハウスへ行ってきました。このお店は小さな雑居ビルに入っています。天井や壁にはミュージシャン達のポスターやアーティストが描いた絵が貼られており、まるで小さなミュージアムに訪れたような気分にさせてくれます。マスターはお客さんに決して媚びることなくいい距離を置いた接客をしてくれます。これも幾度となくここに足を運ぶ理由の一つです。この日のライブでは前衛的なミュージシャン達がとても味わい深い演奏を披露してくれました。中でも東北出身の日本文学に名を刻む詩人が書いた作品を歌にした曲がとても胸を打ちました。それは音楽を奏でるというよりも詩の世界を再現しているように私の心に強く刻まれています。青空高く飛行機が飛ぶ光景を描いた曲を聴きながら、遥か遠くまで広がる農地で雲一つない青空を見上げているような気分を味わいました。楽器を通して想像力を与える素晴らしさを実感したとてもよい時間でした。
さてこの小さな雑居ビルにはライブハウスの下に焼肉屋が入っています。素敵な曲に酔いしれていた時、焼肉のよい香りが店内に漂ってきました。思わず匂いに気を取られてしまいお腹がグーっと鳴ってしまいました。詩と焼肉とジャズのコラボレーションもまた乙なものだと感じました。

大人のビターなおとぎ話

大人だっておとぎ話の世界に浸りたい時があります。私は先日そんな気持ちにぴったりの小説を読みました。ストーリーと共に添えられた挿し絵が美しくどこか異国にいるような気持ちにさせてくれる小説です。ストーリーはある町にあるレトロで洋館のようなアパーメントに住む3人の男性が出会い、友情を育みそして旅立つまでの過程を描いています。シンプルでサラッとした文体と優しい表現は読んでいる人の気持ちを落ち着かせてくれます。また登場人物も町も実在しない架空の設定のためか、ここではないどこか遠くにある町に迷い込んだような錯覚に陥ります。これは癒される感覚と少し似ているような気がします。しかしながら生きてく上で誰もが経験する別れや新たな新天地への旅立ちが描かれているためか読み終わった後には切ない気分が残ります。この切なさは一緒に時間を過ごした友人とお別れをする寂しさにも似ています。
この作品を一言で表現すると大人のビターなおとぎ話という言葉がピッタリだと思います。年を重ねることは幾つもの苦味を経験することです。そんな苦味が人生にスパイスを与えてくれるのかもしれません。この小説は経験値を積んだ大人によい時間を与えてくれるとびっきりの小説だと思いました。

大人の心意気と断捨離方法を勉強出来るエッセイ

部屋の片付けをする方法の一つに要らないものを処分することがあります。いわゆる断捨離です。着なくなった洋服、使わない食器など日常的に必要ない物を処分することで棚やクローゼットがとってもすっきりします。そうすることで、収納方法を改善することができ、部屋の中をより広く使えるようになります。昨晩私が読んだエッセイには楽しく物を整理し処分する方法が書かれていました。それはフリーマーケットです。そのエッセイの著者であるイラストレーターの女性は仕事関係者や友達から誘われてフリーマーケットに出展したことがあるそうです。タンスの肥やしとして保存しておくより欲しいと思う人に購入していただき、活用してもらうことはエコにも繋がります。友達や知人にプレゼントすることも一つの手段ですが、その人のセンスや好みを考えると本当に喜んでもらえるか気を使ってしまう場合があります。そのため金銭のやり取りがあることで気兼ねなく品物を譲れるという配慮もあるようです。
そして整理整頓の知恵と供にもう一つ学んだことがあります。それは著者の潔さと心意気です。フリーマーケットで得たお金は仲間たちとの食事に全て使うことにしたそうです。協力してくれた方々や購入してくれた友達を招いて家で食事を振る舞ったり、美味しいイタリアンを食べに行ったと書かれていました。不要なものを売って得たお金を自分の懐に入れずにみんなで分け合うところに大人のカッコよさと心遣いを感じました。

マイブームはすあま

すあまという和菓子があります。ピンク色の上品な甘さがクセになる餅菓子です。関東では縁起を担ぐという意味合いもあるようでお祝いの席で振る舞われることもあるそうです。数週間前に訪れた和菓子屋さんで劇的に美味しいすあまを見つけました。優しい甘さとお餅らしい口当たりの中にあるふんわりとした食感は思わずやみつきになる味わいです。売られていたお店は住宅街にぽつりとある個人商店で注意していなければ通り過ぎてしまいそうな店構えでした。たまたま通りすがりに見つけることが出来てラッキーだったと感じています。これをきっかけにすあまは私のマイブームになりつつあります。
そんな美味しい余韻に浸りながらマンガを読んでいた日のこと、主人公がすあまを食べるシーンが登場し思わずニンマリとしてしまいました。この作品は主人公である主婦の日常と食がコミカルに描かれています。彼女も通りすがりのお店でこの和菓子を購入し、素朴な美味しさに舌鼓をします。読んでいるタイミングのよさに驚きを隠せない気落ちと供にまたあのおいしさを味わいたいという願望が沸々と生まれてしまい、近所のお店に駆け込んでしまいました。こういった偶然に出会うことはとっても楽しいものです。これからもおいしい食べ物と日常のささやかな出会いを大切にして行きたいものです。

新ジャンル開拓で見つける本の楽しみ

面白い作品や新しい分野の書籍が読みたいと感じている時、私はアンテナを張り巡らせて情報収集をおこなうことにしています。例えば友人宅でご飯をご馳走なる時にお薦めの書籍についての話題を提供することがあります。読んでいる作品を聞くことでその人の趣味や以外な一面を覗くことが出来るのも興味深くて面白いからです。読書の習慣を持つ人からの情報はどんどん取り入れて有効活用したいものです。
私の友人には洋裁教室に通っている方がいます。月1度行われるレッスンの後には生徒と先生とで水入らずの夕食をするそうです。先生の手作りレシピとで美味しいお酒でおしゃべりをする時間はとても楽しく有意義な時間だとか。食事会での話題は、世間話や美容、最近読んだ書籍など多岐に渡ったトークに及びます。彼女は日本文学を好んで読むそうですが、生活に役立つエッセイや美容に関する本も最近は積極的に読むことにしているそうです。洋裁教室の女性との情報交換がなければ新しいジャンルを知ることもなかったと話していました。読書生活の中でジャンルの新規開拓はきっかけが大切です。新ジャンル1発目に読んだ本が面白いと次々と他の書籍にも幅をきかせてゆけるからです。友人との食事やお酒を共にする場、電車の中の広告などアンテナを張り巡らせているとよりよい情報が飛び込んでくるものです。その時はすかさずチェックして、新しい本の世界に足を踏み入れてきたいものです。

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